たまには批判めいたことも

2010年8月24日

コラム(13) 御霊具膳考 – 禅僧の台所〜オトナの精進料理.

こういった知識は、「このやり方が正しい」というふうに
ウェブ上で伝えない方がよいと思う。

たしかに、核家族化など、現代における家族形態の変化にともない、
家庭内で伝えられていくべきことがしっかりと伝えられない社会において、
それを情報として不特定多数の人々に伝えるというような、
ウェブが補完しうる力は大きい。

しかし、ドグマティックとまではいわないにしても、
統一されたものとして、
いかにもそれが日本ではどこにおいても正当というようにして書くのは、
ウェブの力を誤用することにも繋がる。

特に、このブログの内容のように、
並べ方を「オーソドックス」なものとして掲げられると、
それが正当のように思われてしまう。

現に、私のお寺ではこの写真とは違ったような並べ方をして、
檀家さんに教えている。

仏教は人から人へ、
地域から地域へと伝わったものであるからこそ、
その土地土地の豊かさを尊重するように、
常に気を払いながら真理を伝えることを忘れてはならん。

布教はいつも一対一。

不特定多数に説かれた教えは一つもないのだから。

コメントを残す